気軽な釣りではないですが、すごく楽しい!!
いろんなことに注意が必要ではありますが、チャレンジしてみる価値がある釣り。
皆さんは釣りといわれるとのんびり浮きを見つめながらぼーっとできて良いよねー!
みたいなイメージを持つと思います。
でも実際の釣りにはそんな状況一ミリもありません。
特にルアーでの釣りなんかになるとなおのこと。そんな中でも渓流釣りは釣りとアドベンチャーが共存するような釣りです。子供のころの沢遊びを思い出せます。
1,必要な装備
一言で渓流釣りといってもいろんなシチュエーションが存在するのでひとくくりにすること自体がナンセンスかもしれません。私の説明する渓流というのはごく小規模な川で、イワナ、アマゴなどを主に狙うイメージです。トロや瀬が点在し、川の水深も基本的には50センチ程度で歩いて渡ることができる里川のようなそんな川をイメージしています。
1,シューズ
渓流釣りというのは基本的には川に入りながら遡上していきます。その為水に入りびちょびちょになることを前提としたそんな装備が必要です。そんな中でも足回りは非常に大事です。コケや濡れた岩場をずんずん進んでいくので沢山コケてみておすすめはフェルトです。そんな中でもモンベルのサワートレッカーは秀逸です。軽くて値段も他社と比べるとお手頃。なおかつ内部にネオプレンソックスのようなものがついている為、別でネオプレンソックスを吐く必要がないのです!岩質などによってはビブラムソールが良いような場面もあります。こちらの場合はUZUのRT-Rというタイプの靴がとても軽くておすすめです。ともに3足程履きつぶしての感想ですが、どちらのシューズも永く使い続けられるといったたぐいのものではありません。私の場合その他の釣りでも使用するので回し履きしながらも1年半程でダメになっちゃいますが、これはその他の重めのがっちりしたシューズも同じ結果ですので仕方ないと思います。
2,フィッシングベスト
両手は必ずオープンでいきたいので、可能であればベストを着ておくのが良いでしょう。両ポケットにペンチや、予備ルアー、スナップ、飲料などを掘りこみ、背中にランディングネットを吊るすことができます。見える位置に遊漁券も吊るしておきましょう。
3,クマよけ鈴
これは里川なんかでは不要のような気もしますが、備えあれば憂いなし。つけておくことが良いでしょう。幸いにも私はまだプーさんにお会いしたことはありませんが、北海道の川にお邪魔した時などは川のカーブの度に爆竹を鳴らしながら、大声で歌を歌っていきました。また、釣り以外の時にちりんちりん鳴らないように布袋に入れたりしておくとよいでしょう。
4, ビク
私はあまり魚をキープすることはないので、持ち歩くことはありませんが、もしキープを目的とするなら、下記のようなウェストで止めるタイプが行動を制限されず良いでしょう。
5,グローブ
これはあんまり重要視されていないようですが、個人的にはすごく重宝してます。コンビニやワークマンに内側ラバーコーティングされた薄手のグローブが売ってますがこれで十分です。5本指先を第一関節が出る程度まで切れば完成です。とりあえず、渓流は藪を漕いだり、岩にへばりついたり、こけたり。アドベンチャー的要素の非常に高い釣りです。そんな時、野ばらや、岩、捨てられたガラスなど、非常に危険なリスクが存在しますがこれらをこのグローブで大方カバーしてくれるのです。おすすめですよ!!
2,注意すべきこと
1,安全管理
これは必ず最優先します。何事もなく帰路につくことが最大の目的です。川に入ると携帯の電波も届かないことが多々ありますし、山に行かれる場合は遭難の危険だって十分にあります。その為極力単独での入渓は避け、行先は必ず家族、知人に知らせておきましょう。また、遡上の際に少しでも不安を覚えるようなルートは避け、いくらその先が魅力的でも諦めることにしています。
2,先行者優先
渓流というエリアはその他の釣りと違い、1グループで十分にそのエリアにプレッシャーをかけてしまいます。入渓しているため、人が歩いていくというのもその理由かと思います。その為私は可能なら入渓ポイントから、脱渓ポイントまで車など止まっていないか、人はいないか、ちらっと見てから入渓するように心がけています。万が一、渓流内で人とバッティングした場合は挨拶して自分から去るように心がけています。気持ちよく釣りしたいので個人的に決めているルールです。
3,くま、はち、毒蛇、毒虫
正直、くまはだめだと思っています。そのため、出会わないことに最大の労力を注ぎます。そのためのアイテムが、鈴であったり爆竹です。ナイフなども持っていると対抗できるかもしれませんが、基本的には勝ち目のない相手です。
次に毒虫、毒蛇です。こちらも注意は必要ですが、避けれない場面もあるのかなと思っています。すぐに病院に行く必要がありますが、現場での自己手当のために下記のようなリムーバーも持っているとよいと思います。
3,タックル
1,ロッド
基本的には小規模河川をベースに話をしているので、おすすめは4-5フィート前後のよく曲がり収束の早いロッドです。よく曲がるロッドというのは渓流で使う超軽量ルアーたちを全体で受け止めはじき出してくれるため、キャストがしやすくピンポイントをしっかり狙えます。私自身は最近は手返しの観点からベイトタックルに切り替えました。ミノーイングメインで使用していますが、4フィート3インチというレングスは非常に使い勝手が良いです。また、携行性を重視するため4ピースのロッドを使用しています。
2,リール
今までダイワSS-AIR⇒16アルデバランBFS⇒17カルカッタコンクエストBFS⇒22アルデバランBFSと使用しておりますが、どのリールも甲乙つけがたく十分良いです。すべてマグネットブレーキのため、ブレーキ制御にムラがなく予定通りの位置に落としやすくなっています。カルカッタコンクエストBFSについては写真映えが非常にいいのですが、どうしてもボディの高さが高くパーミングの観点からみると軍配はロープロリールに上がります。が、ここら辺は趣味の世界なので好きなものを選ぶのが吉でしょう。注意したいのは巻き取りスピードです。基本が上流に投げたルアーを流れより早く巻き取ってくるような動作になるので一巻き60センチ以上はあるリールが良いと感じます。また、スプールの自重が軽いことも扱いやすくなる条件となります。
3,ライン
PEなども流行ってきていますが、私はそんなにキャストがうまいわけでもないので、基本フロロラインを使用します。5LBをベースに20m程度しか巻かないようにして使います。これはスプールの重さを上げないためです。ただ、致命的トラブルに対応するために巻き替え用の糸を持っておく必要がありますね!また少量しか巻かないため、最初の結びこぶが干渉することがあるので結んだ箇所はテープで止めて使用してます。
4,ルアー
ミノーを基本として釣りをしていくので必然的におすすめはミノーになります。
①スミス Dコンタクト50
言わずと知れた名作ルアーです。本当にこれだけあればなんとかなるといえちゃうルアーです。自重もベイトでも十分キャスト可能な4.5g。 初めの1個にお勧めです。
②スミス Dインサイト53
Dコンとの使い分けはもう少しアピールしたいとき。リアクションで食わせたいとき。濁りが入っていたり、チェイスがあるが食うまで至らないなどのときに使用します。
③スミス ボトムノックスイマーⅡ 3.2g
全部スミスになっちゃいましたが、これも非常に優秀なルアーです。使い道は滝つぼや、トロの深みで魚はいるはずなのにミノーには反応してこないときこれを沈めてボトムをバンプさせて誘います。フックはトリプルですが、浮力があり、テール浮きの姿勢をキープしてくれるので意外と引っ掛かりません。
4,時期
時期は解禁して水温がある程度落ち着いてくる5月、6月がおすすめ。夏になると水温が適温を超えて上昇するため、早朝や夕方の短時間勝負となります。秋はある程度魚もすれてきてしまう傾向にはありますが、魚の活性という意味では水温低下に応じて活性は上がってきます。冬については一部の河川を除いて禁漁となります。
5,魅力
なんだかんだといってはみたものの、渓流釣りの魅力は全キャスト次のキャストで釣れるかもというドキドキ感があることに尽きると思います。自分の足でどんどん遡上しながら、ここぞと思うポイントにピンで打ち込み、魚を引きずりだせたときは至福の喜びを感じることが出来るでしょう!また、釣れる魚のきれいさや、景色の良さ。自然と一体になるような感覚などなど上げればきりがないですが、非常にリフレッシュできる釣りですのでぜひ皆さまもお試しください!!
6,最後に
この釣りは楽しさだけでなく非常に危険が伴う釣りです。私自身まだまだ素人ですし、お手軽渓流をメインにしている為、スイムが必要な状況や滑落や落石などが伴うエリアもたくさんあります。あくまで今回紹介しているのは人里の横を流れるような水深もなく、危険も少ないエリアでの装備です。エリアエリアで状況・装備も変わるので初めて入る川については十分に事前調査をし、できるだけ複数名でエントリーするようにしてください。命あっての趣味です。十分にご注意ください。また、遊漁券の必要な川であれば必ず購入し、そこで現地の情報を得るのも得策でしょう!
では皆さん安全で楽しい釣りを!